フリマアプリ大手のメルカリで、返品を悪用した詐欺被害が相次いで報告され、SNS上で大きな波紋を広げています。被害者は、返品された商品の中身がすり替えられていた、あるいは抜き取られていたと訴え、メルカリの初期対応の不備も批判の的となっています。
この記事では、実際に被害にあった方の内容と犯人について纏めました。
メルカリ詐欺「返品されたプラモデルはパーツなしのゴミ」
今回の炎上のきっかけとなったXの投稿がこちらです。
11月11日、Xのアカウントにゃーちゃんさんがメルカリで返品詐欺被害にあったことを投稿。
購入者からパーツ破損のためキャンセルしたいと連絡があり、返品に応じたところ、
着払いで届いた商品は中身がほとんど抜き取られ、ゴミが入っていました。
新品未開封のプラモデルを発送しました。
購入者からパーツ破損のためキャンセルしたいと連絡があり、メルカリからの指示もあり返品に応じました。
着払いで届いた商品を開封すると中身がほとんど抜き取られ、ゴミが入っていた。
どうしたらいいのか知恵をください。
購入者から、発送した商品に誤りはないとの回答がございました。
返品商品のすり替え・欠品・劣化・破損等のトラブルにつきましては、警察や弁護士を含む公的機関等へのご相談をご検討ください。
それまでは、メルカリさん何も動かないんかーいといったツッコミが聞こえてきそう。。
購入者に確認したところ返品したものに間違いはなかったと連絡があったため72時間待たずに取引が事務局によってキャンセルされました。
購入者にお金は戻り、私にはゴミだけ残った。
#メルカリ詐欺#メルカリ窃盗
私が知らぬ間に勝手にお金が補償されてました。
今さら補償いりません。最初の事務局の態度と180度変わったので許せない。
然るべき措置をとると書いてあるのに購入者は名前を変えてまだメルカリにいます。
これはどういうことなのでしょうか。
さすがにXでばずって、メルカリ側も危機感を感じたのかな。ずいぶんな手のひら返しね~
【炎上】メルカリ詐欺犯人「埼玉在住の家庭菜園ミリオタオヤジ」
こちらが、犯人のIDだそうです。「ID957869538」
その詐欺師は名前を変えまくってますが
「メルカリアカウントのID957869538」は変更できませんのでバレバレですw
ぜひ拡散、皆んなでブロックを!!
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【炎上】メルカリ詐欺犯人「埼玉在住の家庭菜園ミリオタオヤジ
出品している商品を見てみると、埼玉県産の野菜やミリタリー関連が多い印象ですね。
埼玉県在住の家庭菜園ミリオタオヤジが今回の犯人だったわけですね。
【炎上】メルカリ詐欺の手口一覧
2024年現在、メルカリでは詐欺の手口が多様化し、ユーザーに注意を促す状況が続いています。主な詐欺には、フィッシング詐欺、返品詐欺、支払い関連のトラブルがあり、それぞれ異なる手法で被害を及ぼしています。
1. フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、メルカリや関連サービスを装った偽のメールやSMSでユーザーを偽サイトへ誘導し、個人情報やログイン情報を盗む手口です。2024年1月以降、メルカリの名称を用いた詐欺メールが急増し、特に「〖重要〗メルカリの事務局からのお知らせ」などの件名が使われています。この偽サイトは本物そっくりに作られており、ログイン情報を入力すると第三者に情報が流出してしまいます
2. 返品詐欺
メルカリ上では、iPhoneや高価な電子機器を狙った返品詐欺が増えています。この手口では、購入者が商品を受け取った後に「不良品だった」として返品を申し出ます。例えば、iPhoneがロックされているとの理由で返金を要求し、最終的には偽物とすり替えたものを返送するといったケースがあります。メルカリの規約上、出品者は取引のキャンセルや返品対応を余儀なくされることがあり、被害が出やすいとされています
3. 支払い関連のトラブル
メルカリでは、購入者が受け取った商品の支払いを避ける手口もあります。例えば、受け取った商品を評価せず、支払いを完了させないようにして出品者がキャンセルに応じるよう仕向けるケースです。メルカリのシステムは双方の合意が基本となるため、このような手口に対して出品者が泣き寝入りする事例も少なくありません。
対策と注意事項
メルカリやフィッシング対策協議会は、詐欺を防ぐための基本的な対策を推奨しています。まず、公式アプリやブックマークを通じてメルカリにアクセスし、不審なメールやSMSのリンクをクリックしないようにすることが重要です。また、やりとりの記録をスクリーンショットで残す、返品を要求される際には慎重に対応するなど、自己防衛も大切です。
メルカリの対応と課題:危機管理の欠如
メルカリは、盗品販売など不正取引を防止するため、本人確認の強化や売上金の振込口座との名義一致などを義務付けている。しかし、アカウント売買など、これらの対策をすり抜ける不正行為も存在しており、今回の騒動はプラットフォームの安全性を揺るがす事態となっています。
実際に、SNS上ではメルカリアカウントの売買と思われる投稿が確認されており、過去の取引履歴を偽装することも可能になってきています。
これはメルカリが掲げる「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というパーパス(CEOメッセージ)と、サーキュラーエコノミーを推進する企業としての姿勢に矛盾する深刻な事態。
CEOはコーポレートサイトのサステナビリティ欄のメッセージの中で、あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げることを掲げている。あらゆる人の可能性を広げるためには、企業として持続的成長を続けることが重要と説き、CO2排出量の削減に貢献していると述べているが、アカウント売買などの不正行為が横行する現状は、真のサーキュラーエコノミーの実現を阻害する要因となりかねません。
今回の騒動におけるメルカリの対応は、危機管理広報の観点からも問題視されている。広報部署と事務局で異なる対応が行われたこと、SNSでの炎上を受けて返金に応じたと思われることは、企業としての対応のまずさを露呈したと言えます。。迅速かつ統一された対応こそが、企業の信頼回復には不可欠です。
CtoCプラットフォームの信頼性と今後の展望
CtoCビジネスモデルは、個人間の直接取引を仲介することで、不要なモノの再利用や新たな経済活動を生み出すというメリットがある一方で、取引相手が見えないことによるリスクも内包している。今回のメルカリの騒動は、このリスクが顕在化した事例と言える。
せっかく、12日に子会社のメルペイが、同社が運営するフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス「メルペイ」のネット決済を、2024年11月12日より、アマゾンでも利用可能になったことを伝えるなど、メルカリ経済圏のさらなる拡張が期待できるリリースがあっただけに、今回の炎上をどのように乗り越えるのか注視する人は多いだろう。
【メルカリ詐欺】株価への影響は?
14日末時点では、今回の騒動によるメルカリの株価への影響は限定的、というより1,914円と111円上がっている。しかし、今後の対応次第では、ユーザーの離反や企業イメージの低下につながり、業績に悪影響を及ぼす可能性も否定できない。明日以降の株価動向は予断を許さない状況と言えるだろう。
CtoCプラットフォームが持続的に成長していくためには、取引の安全性と信頼性を確保することが不可欠だ。プラットフォーム運営企業は、不正行為への対策を強化するだけでなく、ユーザー間のコミュニケーションを円滑にするための仕組みづくりや、トラブル発生時の迅速かつ公正な解決システムの構築に尽力する必要がある。
今回の騒動が、メルカリだけでなく、他のCtoCプラットフォーム事業者にとっても、安全性と信頼性向上への取り組みを加速させる契機となることが期待される。
今回の騒動は、メルカリのビジネスモデルの脆弱性を露呈しただけでなく、CtoCプラットフォームにおける信頼の重要性を改めて問うものとなりました。
これらの詐欺手法はますます巧妙化しており、メルカリ利用者は引き続き警戒が必要ですね。
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